資産運用している女性は16.1%。テスティーが若年層「貯金・資産運用」実態調査を公表

ネットリサーチ会社のテスティーが2020年10月、20代の「貯金・資産運用」に関するレポートを公開しました。それによれば、資産運用に取り組んでいる20代女性は16.1%で、前年より8ポイントも増加しました。

20代女性で貯金しているのは77.3%、額は10万〜50万円が最多

レポートは、20代の男女2,029人を対象に実施。女性は1,029人でした。

まず「貯金をしているかどうか」に対しては、77.3%の女性が「している」と回答。前年の調査から6.5ポイントも上昇しました(男性は0.8ポイント減少しています)

金額は、最も多かった回答が「10万〜50万円未満」で24.8%。次いで「100万〜300万円未満」が23.9%、300万円以上が17.9%となっています。100万円以上が40%を超えており、定期的にコツコツ貯金している様子が見えてきます。

貯金先としては「銀行口座」が最も多くなりました(複数回答可)

1銀行口座に貯金している86.7%
2ネットバンクに貯金している13.0%
3現金を自宅に保管している12.6%
その他5.4%

銀行口座が90%近くに上り、次点はネットバンクが13%、現金を自宅に保管するいわゆる「タンス預金」が12.6%でした。預金目的の調査はありませんが、普通預金が超低金利の現状、一定額の資産を守る目的や急な出費に備えて貯金している人が多いと思われます。

なお、2020年現在の各行の普通預金の利子は、0.001%が一般的です。100万円を預けても利息は10円しかつきません。そのため、利息を期待したい人は、定期預金などそれ以外の口座を検討するか、運用に回したほうが良いでしょう。

ちなみに割合こそ低いものの2位にランクインしたネット銀行は、いわゆるメガバンクなどよりも利子がわずかですが高いです。メガバンクの定期預金は0.002%ですが、ネット銀行の場合、以下のような利率となっています。

auじぶん銀行円定期預金0.030%
楽天銀行定期預金0.020%
住信SBIネット銀行円定期預金0.020%
オリックス銀行スーパー定期0.10〜0.28%
ソニー銀行円定期預金0.010〜0.020%
(いずれも記事執筆時点)

資産運用は怖いから銀行貯金で少しでも利息をつけたいという人は、ネット銀行の定期預金などを検討するのも一つです(ただし、定期預金は自由にお金を引き出せなくなるので注意してください)

一方で、貯金をしていない人の割合は22.7%。その理由は、以下のようになりました。

1日々の生活で貯金をする余裕がない62.8%
2貯金しても使い道がない18.8%
3貯金をする意味がわからない6.4%
その他12.0%

そもそもできないという人が60%を超えるなど、低収入に苦労している人が多いようです。後述しますが、20代女性の30%以上が非正規雇用など、雇用環境の改善がなかなか進んでいない社会情勢などが影響しているのかもしれません。

資産運用に取り組んでいる20代女性は16.1%、その半数が投資信託

その資産運用に取り組んでいる20代女性は、16.1%。こちらも前年より8ポイントほど増加しましたが、全体に占める割合は依然として低いです。

資産運用に取り組んでいると回答した20代女性に運用商品を尋ねたところ、半数近い48.8%が「投資信託」と回答。次いで「株式」が39.2%、「積立(銀行・郵便局)」が20.5%と並びました。

資産運用を始めた理由(自由回答)としては、以下のようなものが挙がりました。

  • 将来のため(23歳・女性)
  • 友達が始めたから(29歳・女性)
  • 貯金だけではお金が増えないから(25歳・女性)
  • お金を増やしたいから(24歳・女性)
  • 将来への不安(28歳・女性)

特に多かった理由は「貯蓄を増やしていきたい」「将来に備えて」「友達の勧め」などでした。特に「銀行に預けていても増えない」から資産運用を選択した人が多く見られました。

いまの若い世代は、将来年金がもらえなくなる、もらえても微々たる額の可能性が高いなど、将来が不透明な現状です。加えて、ガベージニュースによれば、2019年度は20〜24歳女性の38.5%が、25〜29歳女性の31.2%が非正規雇用でした。

近年は「老後資金2,000万円問題」がささやかれ、将来の資金繰りに不安を抱いている人は少なくありません。そうした背景もあって、資産運用に挑戦する人が増えているのかもしれません。

ただ、資産運用に挑戦したいものの、知識や経験がなくて不安という人が多いのか、プロに運用を任せる投資信託、資産の運用と安全性を両立できるメガバンクや郵便局の積立を選択した人が多い結果となりました。

4位には「FX」、5位には同率で「積立(アプリ・ネットサービス)」がランクイン。

リスクとリターンの振れ幅が大きいFXは、知識があれば大きな蓄えを作れますが、初心者が手を出すと危険な金融商品でもあります。そのためか、やはり避ける人が多いようです。

積立サービスは近年、旅行や飲食などさまざまな業界で提供されており、趣味の費用を節約する上で役立ちます。

資産運用をしていない人は49.0%

一方、資産運用をしていない人は、全体の49.0%。理由としては以下が挙がりました。

1資産運用したいと思うが方法がわからない35.6%
2資産運用したいと思わない34.0%
3資産運用したいと思うが運用に当てるお金がない30.4%

していない人の中にも「したいと思っている」人は66.0%いました。やっている・やっていないに関わらず、資産運用でお金の蓄えを増やしたいと考えている20代の女性は、かなり多くいる様子が見えてきます。

30〜50代女性もほぼ同様の傾向に

30〜50代女性の回答状況は、以下のようになりました。なお、母数は1,062人です。

貯金をしているか

1している76.4%
2していない23.6%

貯金をしていない理由

1日々の生活で貯金をする余裕がない78.5%
2貯金しても使い道がない7.6%
3貯金をする意味がわからない4.4%
 その他9.6%

貯金額

1100〜300万円未満19.6%
210〜50万円未満15.2%
350〜100万円未満14.5%
410万円未満13.9%
5300〜500万円未満13.0%
61000万円以上11.2%
7500〜700万円未満7.3%
8700〜1000万円未満5.3%

貯金の方法(複数回答可)

1銀行口座に貯金している85.7%
2ネットバンクに貯金している14.2%
3現金を自宅に保管している10.1%
 その他7.5%

資産運用をしているか

1している18.9%
2していない81.1%
(回答「資産運用がわからない」22.6%は「していない」58.5%に統合)

資産運用の方法(複数回答可)

1投資信託53.2%
2株式37.8%
3積み立て(銀行、郵便局)21.4%
4FX9.5%
5積み立て(アプリやネットサービス)8.5%
6仮想通貨7.5%
7不動産4.0%
 その他14.9%

資産運用をしていない理由

1資産運用したいと思わない37.7%
2資産運用したいと思うが運用に当てるお金がない31.2%
3資産運用したいと思うが方法がわからない31.1%

調査会社
TesTee(テスティー)調べ:https://www.testee.co